外国語学習でリスニング力だけでなく、スピーキング能力もアップさせたい場合の効果的な方法として、『シャドーイング』があります。
シャドーイングでは単語や文法のインプットに加えて、自ら発音もすることでアウトプットも叶います。
アウトプットすることで、インプットした知識が定着するまでの時間が早まりますので、語学学習ではシャドーイングがとてもオススメです。
そして、シャドーイングのトレーニング方法では、『オーバーラッピング』も同時に行うことが推奨されます。
このページでは、韓国語スキルを一気に上げる「シャドーイング」と「オーバーラッピング」の手順を案内しています。
シャドーイングとオーバーラッピングとは?
シャドーイングとは、韓国語の音声を聞いた後、即座に復唱する練習法のことです。
セリフを聞き終えてからリピートするのではなく、音声が流れ出した1秒ほどあとを追いかけて真似して発音します。
対してオーバーラッピングは、韓国語字幕を見ながら、動画の音声とぴったり合わせるように発声する練習法です。
この際に音声のテキスト(スクリプト)を目で確認しながら、音声が流れるタイミングと同時に発音します。
両方とも、発音や抑揚、イントネーションとリズムもそっくりそのまま音声をマネして発声することが重要です。
ネイティブが発する言葉をモノマネする要領でやってみます。
スピードもお手本と同じ速さでマネしましょう。
「どうしても早くてついていけない」という場合は、動画の再生スピードを調整してやってみます。
シャドーイングとオーバーラッピングを組み合わせてトレーニングすることでこれらのようなメリットがあります。
語彙力が増える。これまで聞き取れなかったところもわかるようになる。
ネイティブの話し方に慣れて、同じように発音できるようになる。
リスニング力とスピーキング力の両方を同時に向上させることができる。
教科書とは違ったリアルな韓国語を知ることができる。
では、それぞれの具体的な手順を追っていきます。
シャドーイング&オーバーラッピングの効果的な手順
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0好きな教材を用意する
まずはお手本にしたい教材を用意します。
教材は、好きな作品にするのがオススメです。シャドーイングは何度も同じセンテンスを練習するので、好きな作品であればモチベーションも持続すると思います。
最初は長い文章よりも、1文が10単語未満のものではじめてみるのがいいでしょう。
韓国語と日本語訳の両方がわかっている教材にするとスムーズです。
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1リスニング
好きなシーンの、数分程度(長くても10分くらいまで。)を使ってやってみます。
韓国語のテキストを見ないで聞いてみます。どういった内容か、ざっくりと意味がわかれば十分です。
聞き取りにくい場合は、再生スピードを下げて聞いてみましょう。
慣れてきたらオリジナルのスピードに戻します。
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2分からなかった部分の確認
リスニングをしてみて聞き取れなかったり、分からなかった部分の確認をします。
分からなかった部分を調べて、単語の意味を確認をしましょう。
正しく聞き取りができていたのかをチェックします。
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3オーバーラッピング
韓国語テキストを見ながら、オーバーラッピングします。
教材の音声と同じタイミングで、ぴったり合わせるように発音します。
「どうしても早くてついていけない」という場合は、動画の再生スピードを調整してやってみましょう。
慣れたらオリジナルのスピードで練習するようにします。通常のスピードでできるようになるまで繰り返します。
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4シャドーイング
韓国語テキストを見ないでシャドーイングします。
教材の音声が流れたすぐあとを追いかけるように真似していきます。
最初は難しいですが、『韓国語音声と同じスピード、同じ発音、同じイントネーション』を意識してシャドーイングしていきましょう。
シャドーイングする時に意識してほしい点があります。それは、
発音や抑揚、イントネーションとリズムもそっくりそのまま音声をマネして発声することです。
ネイティブが発する言葉をモノマネする要領でやってみます。
お手本の本人になりきって、そっくりマネしてやってみましょう!
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5自分の声を録音する
シャドーイングやオーバーラッピングをしていても、自分がネイティブと同じように発音できているのか気になります。
そういう時に、シャドーイングやオーバーラッピングをしている自分の声を録音して、それを聞いて確認してみるのも効果的です。
お手本とどこが違うのかを気づくことができます。
自分の声を録音して聞いてみるのは少し恥ずかしいかもしれませんが、発音の抑揚やイントネーションなども確認することができるので、ぜひ活用してみましょう。
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6繰り返し練習する
これまでの内容を、繰り返し練習することで、確実に言語スキルは上がっていくことでしょう。
シャドーイングとオーバーラッピングをする際には、文章の意味も頭に入れながら練習をしていくことが大切です。
最初はスムーズにできなくても、発音、イントネーション、リズムに注意しながらシャドーイングを繰り返すことで、確実にリスニング力とスピーキング力が上がっていくことが期待されます。
おすすめの教材
シャドーイングには、自分の好きな作品を教材にするのがおすすめです。
韓国のドラマ・映画・バラエティなど、日本語字幕のある動画を使うとよりスムーズに学習を進めることができます。
ここでは特に、『Netflix』『YouTube』『Amazon Prime Video』とGoogle Chromeを使った方法をオススメしています。
これらを使って、生きた韓国語を身につける学習をしていきましょう。
『Netflix』『YouTube』『Amazon Prime Video』をおすすめしているのにはこんな理由があります。
好きな作品を教材にできる
韓国語字幕と日本語字幕を同時に表示できる「日韓同時字幕」が可能
字幕をダンロードすることができる(Netflixのみ)
単語を都度確認できる「辞書機能」がある
Amazon公式の字幕ファイルが存在しない作品でも韓国語字幕を表示できる(アマプラのみ)
などがありますが、『韓国語字幕と日本語字幕を同時に表示できる「日韓同時字幕」が可能』というのが、最大のメリットです。
Amazon Prime Videoでの学習方法はこちらの関連記事で詳しく説明しています。
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生きた韓国語をAmazon Prime Videoを使って楽しく効果的に学ぶ方法(PC専用)
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NetflixとYouTubeでの学習方法はこちらの関連記事で詳しく説明しています。
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Netflix・YouTubeを使って韓国語を学ぶには?|好きなドラマや映画で楽しく学べる勉強法
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まとめ
シャドーイングを繰り返すことで語彙力がアップし、韓国語の単語や表現の引き出しが増えていきます。
『リスニング』『スピーキング』が同時に身につくと同時に、『意味を理解する』という読解力も強化されます。
ただ単語帳を頭に入れていくよりも、生きた韓国語が身につくでしょう。
おまけ
Netflix・YoutubeとLanguage Reactorを使った学習方法の他にも、アウトプットできる学習方法があります。
スピーキングと同様に、パソコンでライティングも練習してみませんか?
スムーズなタイピングができるとよりモチベーションが上がります。
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