韓国語の学習で、最初に少し難しく感じるのがパッチムかもしれません。
形が複雑で読み方も難しそうに見えますが、基本の子音さえ分かっていれば仕組みはとてもシンプルです。
ですが、ハングルの子音が分かっていれば、パッチムはすんなりと理解することができます。
このページでは、パッチムの仕組みと発音のコツをシンプルにまとめました。
パッチムとは?
ハングルは子音と母音を組み合わせてひとつの文字になっています。
その文字の下に、さらにもう1つ、あるいは2つ、子音が配置される場合があります。
それを『パッチム』といいます。

下の2つの文字を見比べてみると分かりやすいです。
「간」は「가」の下に「ㄴ」が加わった形になっています。
このように文字の下に加わる部分を「パッチム」と呼びます。

パッチムの発音
パッチムは27種類ありますが、発音の種類は7つだけですので、以下の表を参考にしてください。

| パッチム | 発 音 | 発音のイメージ |
| ㄱ, ㄲ, ㅋ | ㄱ(k) | 🔈発音例:学校(ガッコウ)の「ッ」 ・「ク」の口で息を止める ・舌を浮かす ・「ク」と発音しない 📒単語例: ・책(チェッk):本 (※最後の k を出し切らずに止めるイメージです。) |
| ㄴ | ㄴ(n) | 🔈発音例:運転(ウンテン)の「ン」 ・舌先を上の歯茎につける ・鼻から息を抜く 📒単語例: 산(サン):山 |
| ㄷ, ㅌ, ㅅ, ㅆ ㅈ, ㅊ, ㅎ |
ㄷ(t) | 🔈発音例:きっと の「ッ」 ・「ト」の口で息を止める ・舌を前歯の裏につける 📒単語例: 옷(オッ):服 |
| ㄹ | ㄹ(l) | 🔈発音例:英語「l」の最後の音のイメージ。(ball、allなど。) ・舌先を軽く歯茎の裏につける ・鼻から息を抜く 📒単語例: 말(マル):言葉、馬 |
| ㅁ | ㅁ(m) | 🔈発音例:サンマの「ン」 ・口を閉じる ・鼻から息を抜く 📒単語例: 밤(パム):夜、栗 (※表記は「ム」ですが、口を閉じた状態の「ン(m)」というイメージです。) |
| ㅇ | ㅇ(ng) | 🔈発音例:漫画 の「ン」 ・口を閉じない ・舌を上あごにつけない ・鼻に響かせる 📒単語例: 공(コン):ボール |
| ㅂ, ㅍ | ㅂ(p) | 🔈発音例:切符(キップ)の「ッ」 ・口を閉じて息を止める ・「プ」の口で唇を閉じる 📒単語例: 밥(パプ):ごはん (※表記は「プ」ですが、唇を閉じた状態で「プ」になる前で音を止めるようなイメージです。) |
パッチムの発音例




パッチムとセットで覚えたい|発音の変化「連音化」
パッチムの基本(7つの音)をマスターしたら、最後に絶対に押さえておきたいのが「連音化(れんおんか)」というルールです。
パッチムは単体で読むときと、「後ろに母音(ㅇ)が続くとき」で発音が変わります。
パッチムがある文字の直後に、母音(ㅇ で始まる文字)が来ると、パッチムの音は空いている「ㅇ」の位置へ移動して発音されます。
* 【具体的な例】 *
한국(韓国) →「読み方:ハングッk」
単体だとパッチム ㄱ は息を止める [ k ] の音ですが……
한국어(韓国語) →「読み方:ハングゴ」
後ろに 어(母音)が来ると、ㄱ が ㅇ とくっついて 「거(ゴ)」 の音に変わります!
* 【別の例】 *
옷(服) →「読み方:オッ」
単体だと ㅅ は [ t ] の音ですが……
옷이(服が) →「読み方:オシ」
後ろに 어(母音)が来ると、ㅅ が ㅇ とくっついて 「시(シ)」 の音に変わります!
こういったように、単体ではパッチムとして詰まる音であっても、後ろに母音(ㅇ)が続くと音が後ろの席にお引っ越しするのが「連音化」の仕組みです。
二重パッチムとは?
パッチムの中には、子音が2つ並んだ、『 二重パッチム 』と呼ばれるものがあります。
一見すると難しそうに見えますが、実際に発音する音はこれまで学んだ「7つの音」のいずれか1つだけです。
1. 基本ルール:読む音は「左」か「右」のどちらか1つ!
二重パッチムは合計11種類ありますが、発音のルールはとてもシンプルです。
基本的には「左側の子音だけを発音する」ケースがほとんどで、右側の子音を発音するのは『ㄺ』『ㄻ』など一部のみです。
基本(左側を発音):ほとんどの二重パッチム
例外(右側を発音): ㄺ・ㄻ など一部のみ
ではどのようにして読むのかもう少し詳しく解説していきます。
【基本】左側を発音する
基本的には、「左側」の子音を残して発音すると覚えておきましょう。右側の子音は発音せずに脱落します。
* 左側を発音する単語の例 *
앉다(座る)→「読み方:アンッタ」
右側の ㅈ が脱落し、左側の ㄴ だけを発音します。
많다(多い)→「読み方:マンタ」
右側の ㅎ が脱落し、左側の ㄴ だけを発音します。
넓다(広い)→「読み方:ノルッタ」
右側の ㅂ が脱落し、左側の ㄹ だけを発音します。

右側を発音するパターン
「基本は左側を読む」とお話ししましたが、例外的に「右側」の子音を残して発音するグループが存在します。
* 右側を発音する単語の例 *
읽다(読む)→「読み方:イッタ」
左側の ㄹ が脱落し、右側の ㄱ を残して発音します。
젊다(若い)→「読み方:チョムッタ」
左側の ㄹ が脱落し、右側の ㅁ を残して発音します。

右側を読むパターンには、もうひとつ ㄿ(リウルピウプ)という二重パッチムもあります。
ただし、初級で登場する単語は 읊다([읍따 / ウプッタ]:詩などを詠む) くらいで、日常会話で使う頻度はかなり低めです。まずは「ㄺ と ㄻ の2つ」を優先して覚えるのがおすすめです!
後ろに「母音(ㅇ)」がくると、2つの音を両方発音する
二重パッチムは通常、どちらか一方の子音だけを発音します。
しかし、後ろに母音(아・어・이 など)が来ると、もう一方の子音が次の文字へ移動して発音されます。
そのため、
「左だけ読む」
「右だけ読む」
というルールで覚えた単語でも、後ろに母音が付くと発音が変わります。

まとめ
今回は、韓国語学習者が最初につまずきやすい「パッチムの仕組みと発音ルール」を解説しました。
複雑に見えるパッチムですが、大切なポイントを整理すると以下の3つだけです。
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1.基本の発音は「7つの音」だけ
文字の種類はたくさんあっても、実際に口から出る音は [ k ] [ n ] [ t ] [ l ] [ m ] [ ng ] [ p ] の7種類に集約されます。
2.二重パッチムは「どちらか片方」を読む
基本は「左側」を発音し、右側を読むのは ㄺ と ㄻ(+補足の ㄿ)のグループだけです。
3.後ろに「母音(ㅇ)」がくると音が変化する
単語が続くとき、隠れていたパッチムの音が後ろに引越し(連音化)して復活します。
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最初は難しく感じるかもしれませんが、基本の発音は7種類だけで、二重パッチムにも一定のルールがあります。
まずは「どんな音になるのか」を意識しながら単語を読んでみましょう。パッチムに慣れると、韓国語の発音や聞き取りがぐっと楽になります。